高血圧の原因になる便秘による毒素は「へそさそり」

便秘が脳卒中の原因になることも!

誰でも一度は便秘に悩まされた経験があるはずです。「便が1週間も出ない」、「おなかが張って苦しい」と悩みを訴える人は少なくありません。

便秘体質は高血圧を招く原因の1つとされています。また、高血圧の人にとつて、便秘は脳卒中を引き起こすきつかけにもなりかねません。

排便時に力むと、血圧が正常な人でも、最大血圧が瞬時に60~70mmHGも上がることがあります。便秘のせいで強く力めば、血圧はそれ以上に上昇します。

そのため、便秘と高血圧を併発すると、排便で強く力んだときに血圧が急上昇し、脳の血管にも圧力がかかり、脳卒中を起こす危険が高まります。

また、便秘が慢性化すると、体内の悪玉LDLコレステロールや活性酸素が増加します。いずれも動脈硬化の重大な原因となり、高血圧を招いてしまうのです。

さらに、便が腸に長くとどまると、異常発酵を起こしてインドール、スカトール、アンモニアといつた毒素が発生します。これらもまた、全身の血管に悪影響を及ぼし、動脈硬化の原因となるのです。

このように、便秘は百害あって一利なし。高血圧の改善には、便秘体質を改善することが大切なのです。

そこで、便秘体質の人におすすめしたいのが、腸の蟻動運動を活発にしてスムーズな排便を促す「ヘソさすり」です。

ヘソさそりは腸内の善玉菌を活性化させる

食べ物は、小腸で栄養分が吸収されたあと、残りのカス(便)は大腸に送られます。大腸に送られたばかりの便はまだころころした固形ではありません。水分を多く含んでドロドロしています。

どろどろの便は、体の右側に位置する上行結腸→横行結腸→S状結腸、直腸を通って肛門から排泄されます。

便は下行結腸へと進むうちに水分が粘膜に吸収され、しだいに固形へと変化します。この大腸の一連の運動が、蠕動運動というわけです。

ヘソさすりは、おなかの上から大腸の上行結腸→横行結腸→S状結腸の順に、手でグルグルとなぞる体操です。

便の流れに沿って円を描くようにおなかをなぞると、大腸が温まって血流がよくなります。それにより、腸内に住み着いて排便を促すなど体にいい働きをしている善玉菌の働きが活性化され、大腸の蠕動運動がより活発になると考えられます。腸の善玉菌には、腸が温まると増える性質があるからです。

手のひらを温めて朝、夕と2回行う

へソさすりのくわしいやり方は、次のとおりです。まず、ヘソさすりを行う前に10秒ほど手をこすり合わせてください。これは、手のひらを温めるために行います。

次に、右手のひらで上行結腸から順におなかをさするさいは、肌が1~2cm沈むくらいの力加減でゆっくりと行います。

なぞるときのカが弱いと、奥のほうまで十分な刺激が届かず、大腸がさほど温まりません。

ヘソさそりでも便秘が改善しないのなら水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスがいい「イサゴール」で腸内の老廃物を排泄し、血圧を安定させましょう。

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