血圧の上昇を抑える酢の作用
酢には、疲労回復や食欲増進に効果をもたらし、動脈硬化を予防するクエン酸のほか、降圧薬の一種・カプトプリルにも匹敵する働きがあることが明らかにされています。私たちの体内では「アンジオテンシンⅠ」という物質が作られますが、これにアンジオテンシン変換酵素が働きかけると、血管を収縮させて血圧を上昇させる「アンジオテンシンⅡ」という物質が作り出されてしまいます。酢は、アンジオテンシン変換酵素の働きを阻害することによってアンジオテンシンⅡ の生成を抑え、血圧の上昇に歯止めをかける力があるのです。
肥満防止や利尿作用も
酢には赤血球をやわらかくして、血液をサラサラにし、便秘や冷え性を改善する働きもあります。また、酢は脂肪の合成を抑える働きもあるため、体脂肪の蓄積を予防して肥満防止に役立ちます。このほか、利尿作用を高めてくれるのも酢の利点。利尿作用が高まれば、血圧の上昇をもたらすナトリウムの排泄が促され、高血圧の改善につながります。
酢は、できれば黒酢を選ぶのがいいでしょう。食事の味付けも酢をうまく活用することで塩分を減らすことができます。酸味を利用するがポイントです。日頃から酢を飲む習慣をつけると、酸味がない食事は物足りなさを感じるようになります。
ここまでくると、酢の虜ですからしめたものです。酢はどんなに酸っぱいものを飲んでも食べても塩分は全くないので安心です。体もアルカリ性になるので健康効果も期待できます。
お酢にはさまざまな健康効果があります。詳しくはお酢の健康メモ