2種類のたんぱく質とカルシウムが血圧を抑える「牛乳」

高血圧に有効なたんばく質が豊富

そのまま飲んでもよし、コーヒーや紅茶と混ぜてもよし、料理の風味づけやまろやかさを加える調味料にしてもよしと、私たちの食生活で大活躍の牛乳。「骨を強くする」ことは広く知られていますが、じつはこの牛乳、動脈硬化や高血圧にも大変有効であることをご存知ですか?
牛乳には、「ホエー・たんばく質」と「カゼイン・たんばく質」、2種類のたんばく質が含まれています。これらのたんばく質は血管を丈夫にして動脈硬化を抑制し、血圧上昇を抑える効果が確認されています。またこれらのたんばく質に含まれる含硫アミノ酸は、脳の自律神経に働きかけて交感神経の作用を抑え、血圧を低下させる働きもあります。

吸収のいいカルシウム

もうひとつ、牛乳は重要なカルシウムの補給源でもあります。カルシウムの大部分は骨や歯に蓄えられていますが、血液中のカルシウムが不足してくると、やむをえず骨からカルシウムを調達することになり、骨粗鬆症症などの病気を招きます。
また、塩分を体外に排泄する働きもしてくれます。カルシウムが不足するとナトリウムが体内にたまり、血圧の上昇を促すことになります。カルシウムは、血圧を下げる重要なミネラルなのです。一般的に、カルシウムは吸収されにくいといわれていますが、牛乳にはカルシウムの吸収を助けるたんばく質がたっぷり含まれているため、小魚(30 %)や青菜(20 %)などに比べると40〜50% と効率よく吸収できます。

ヨーグルトにも同様の効果

牛乳を飲むとおなかがゴロゴロするという人には、ゴロゴロのもととなる乳糖をカットした牛乳もたくさん出回っでいますので、ぜひ試してみるといいでしょう。また、エネルギーが気になるという人は低脂肪牛乳にしてみるといいでしょう。ちなみに、牛乳に乳酸菌を加えて発酵させたヨーグルトにも牛乳と同様の効果があります。おなかが弱い人には、こちらがおすすめです。

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