摂りすぎは逆効果になる
ごま、ぎんなん、ナッツなどの種実類の多くは、糖質や脂質が主成分になっています。したがって、食べ過ぎれば当然のことながらエネルギーオーバーになり、高血圧の大敵である肥満を招きかねません。しかし、種実類には動脈硬化を予防する不飽和脂肪酸、あるいはビタミンやミネラルなど高血圧の改善に役立つ成分が豊富に含まれています。
歯ごたえがあって香ばしい種実類は、料理にちょっとしたアクセントをしつつ積極的に活用したいものです。
パルミトオレイン酸に注目が集まる
近年、高血圧や動脈硬化に効果をもたらす成分として注目されているのが、パルミトオレイン酸です。パルミトオレイン酸は種実類全般に含まれている脂質のひとつで、血管壁や心臓、肝臓などを強くする効果があるといわれています。しかも、このパルミトオレイン酸は脳や脳の血管に取り込まれる性質をもった、数少ない栄養素のひとつでもあります。
パルミトオレイン酸は脳の血害を効果的に予防してくれるのです。脳卒中は高血圧からもたらされる恐ろしい合併症のひとつ。パルミトオレイン酸のような脳を守る物質を摂取することは大変有効です。
高血圧におすすめの種実類は…
- ごまコレステロールを減らすリノレン酸、活性酸素を取り除く特有成分のセサミン、ナトリウムの排泄を促すカルシウムが豊富
- ぎんなんナトリウムの排泄に役立つカリウム、ストレスに対処するビタミンCがたっぷり
- くりカリウム、ビタミンCに富む。でんぷん質に守られているので、ビタミンC は加熱に強い
- ピーナッツ血行をよくしたり、抗酸化作用の強いビタミンEに富む
- アーモンド若返り効果のあるビタミンEが種実類のなかでもっとも多い。食塩の排泄を促すカルシウムも