赤い色素のリコピンが動脈硬化予防に「トマト」

赤色色素・リコピンが血圧を下げる効果大

つややかで真っ赤なトマトの赤色。見ているだけで食欲がそそられますが、これは健康増進に有効な成分がたっぷりつまった証しでもあります。トマトのこの赤色色素は、リコピンという成分によるもの。リコピンはカロテノイド色素の仲間で、β -カロテン同様、抗酸化作用をもっていますが、その効果はβ-カロテンをはるかにしのぎ、がん予防などにも効果を発揮するといわれます。血液中の脂質が酸化されると、動脈硬化が進行して血管の内壁がボロポロになっていきます。すると血液がスムーズに流れなくなり、血圧の上昇を招きます。ですから、高血圧を予防するためには、リコピンのような抗酸化物質をたっぷり摂取することがとても有効なのです。

リコピンを効果的にとるには

トマトは、ふだん私たちが生食している甘味の強いピンク系と、ケチャップや缶詰など加工品に用いられる酸味の強い赤系に分けられます。赤色色素であるリコピンは、当然のことながら、酸味の強い赤系トマトのほうに多く含まれます。リコピンを豊宵に摂取するには、トマト加工品を上手に利用するのもよいでしょう。ただし、ケチャップやピューレなどの加工品には食塩が含まれていますので(ケチャップ大さじ1に含まれる食塩は0.5g)、使用する際は分量に注意しましょう。また、リコピンは油と一緒に摂取すると吸収が高まります。ドレッシングをかけていただくか、あるいは魚介類などと一緒にオリーブ油で妙めて食べてもよいでしう。

ビタミンC、カリウムも

トマトにはこのほかにも、ストレス撃退の強い味方であるビタミンC 、食塩の排泄に不可欠なカリウムなども含まれ、高血圧の抑制に効果的です。また、血栓を防ぐピラジン、血管を丈夫にしてビタミンCの働きを助けるケルセチンなどの成分も含まれ、血液をサラサラにして動脈硬化を改善してくれます。

大手からトマトの成分(リコピン)を利用した降圧作用のある製品もあります。

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