いかと同様にタウリンが豊富で血圧をさげる「たこ」

ヨーロッパでは悪魔の魚と呼ばれている

ヨーロッパでは「悪魔の魚( デビル・フィッシュ)」とも呼ばれるたこ。見た目の奇怪さからか、イタリアやスペイン、ギリシャ以外では食用にされないのだそうですが、日本ではすし、刺身、たこ焼きと、大変おなじみの食品です。
それに、たこはおいしいばかりでなく、生活習慣病の改善に効果的な成分が含まれた、栄養面でもとても優秀な食品です。たとえば、いかのでも紹介したタウリン。いかにはややおよばないものの、たこにも豊富なタウリンが含まれています。
私たちの体は、ストレスや喫煙などによって交感神経が刺激され、血圧が上がります。タウリンはストレスによって刺激された交感神経を鎮め、血圧を正常にコントロールする働きをしてくれるのです。

損なわれにくいタイプのタウリン

また、タウリンは加熱すると溶け出してしまう性質があることを、いかでも紹介しましたが、たこに含まれるタウリンは、比較的加熱に強く、ゆでても煮ても損なわれにくいという性質があるのもうれしいところです。
もちろん、刺身や酢の物でいただくのがもっとも効率のよい食べ方ですが、たこはいかに比べるとあまり消化がよくないので、しっかりと煮込んでいただくのがおすすめです。

カリウム、ビタミン類も含まれる

このほか、たこには脂質や糖質の分解を助けるビタミンB2、ビタミンB2と同様の効果をもたらし中性脂肪を減らす働きをするナイアシン、細胞膜を活性酸素から守り、動脈硬化の原因となる過酸化脂質の生成を防ぐビタミンEも含まれています。また、ナトリウムの排泄を促して血圧の上昇を抑えるカリウムが豊富な点や、ナトリウムの排泄に役立つカルシウムの働きを助けるマグネシウムが含まれるのも、たこの見逃せない優秀な特徴です。

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