いかに含まれるアミノ酸や豊富なタウリンが血圧を下げる

血圧を安定させるタウリン

刺身やすし種としておなじみのいかは、100g中の脂質が1.2 gと低脂肪で、肥満の解消、ダイエットには大変おすすめの食品。魚などに比べてたんばく質の含有量は低いものの、質のよいたんばく源として、生活習慣病の予防・改善にとても役立ちます。
とくに注目したいのは、いかに含まれるタウリンという成分。タウリンは、あさりやかき、ほたてなどの貝類に多く含まれる、(たんばく質を構成しない) 遊離アミノ酸の一種で、高血圧の予防に大きな効果をもたらします。
というのも、タウリンには、心臓や肝臓の働きを活発にさせる働きがあるうえに、自律神経に働きかけて、血圧の上昇を抑える効果があるからです。ストレスなどによる血圧の上昇に対して、タウリンは大変有効です。

コレステロールにもタウリン

また、タウリンの特筆すべきもうひとつの特徴は、コレステロール値を下げる効果があるということです。体内の余分なコレステロールは、肝臓から分泌される胆汁酸と結びついて体外に排泄されます。タウリンは、コレステロールが胆汁酸と結びつくための酵素がたくさん作られるよう働くことによって、余分なコレステロールを体内から取り除いてくるのです。
いかは、それ自体は高コレステロール食品ですが、いかに含まれるタウリンの働きによって、むしろ高コレステロールの改善に役立つ食品です。ただし、いかの「わた」の部分はコレステロールを多く含んでいますので、「塩から」を食べるときは注意が必要です。

コレステロールを下げる食品(いか)

生食が一番おすすめ

いかには、タウリンのほかにも、コレステロールを減らすステロール、中性脂肪を減らすナイアシン、脂質の代謝を促すパントテン酸なども含まれます。いずれの成分も、加熱によって溶け出してしまいますので、刺身やすしなど生食でいただくのがベスト。ただし、つけじょうゆは「少なめ」を心がけてください。

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